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第39章 おフランス

「んんん…ヒジオ…腰が痛いっ」

「麻里絵ちゃん、ごめん。」

起き上がれない私の代わりにヒジオがフレンチトーストを作ってくれた。

呼び方も朝の腰の重だるさに、『ヒジオのバカ〜』と叫んでから、『麻里絵ちゃん』に戻ってしまう。

昨晩のヒサオはどこにいってしまったのか、スイッチがどこにあったのか、
意識がフェイドアウトしてしまった私は、蒸し返して確認することも出来なかった。


枕やクッションを山のように積んで、被るだけの部屋着をヒジオに着せてもらい、女王様のようにベッドと山に寄りかかりながら、ヒジオにフレンチトーストを食べさせてもらった。

「ヒジオ、フレンチトースト上手になったね。」

「麻里絵ちゃんのには負けるよ。」

うん、やっぱり大型犬に戻ってる。

買い物をヒジオが１人でしてきて、昼からは二人で料理して週末を終えた。