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恋のばんそうこう
第2章 い
白木は誰にもわからないようにお腹をさすった。
「ボクシングでも通おうかな・・・」
ぼそっと言った私のセリフに白木は可笑しそうに笑って
「必要ねーだろ。何かあったら俺が守ってやるよ。じゃぁまた後でな」
と、笑い続ける。
「お前本当にどうしたの?」
斉藤にビックリされながら2人は教室に向かって行った。
「いいなぁ」
そんな2人を私と同じようにボーっと見つめていた絵里は
「白木って彼氏だとあんなに甘くなるんだね!普段は女子に冷たいのに!」
そう呟いた。
からかいながらも彼女を凄く大事にしている斉藤と
人付き合いの広さと人の良さは誰にも負けない柳下と
いつもひとりで彼女を決して作らない白木と・・・
3人はいつも一緒にいる訳ではないけど
適度な距離感がまたクールでカッコいいと女子の間で憧れだった。
「そうだね・・・」
後姿を見送って
これが成田先輩だったらな、なんて考える。
「ほら。私たちも遅れちゃうよ」
「急ごう」
そう返すのが精いっぱいだった。
ジリジリと暑い太陽はまだ夏休み前だというのにすでに真夏で
構内はクーラーがかなり効いていた。
朝の天気予報を見て、真夏日の気温予報に今年買ったノースリーブにした。
女の子たちは一様に夏服になって
カラフルな色どりで薄着になっていた。
講義中に白木からそっと来たメールはこの講義が終わったら食堂で待ってるから、という
いかにも彼氏らしいメールで
そこまでするのか、とため息が出た。
「ボクシングでも通おうかな・・・」
ぼそっと言った私のセリフに白木は可笑しそうに笑って
「必要ねーだろ。何かあったら俺が守ってやるよ。じゃぁまた後でな」
と、笑い続ける。
「お前本当にどうしたの?」
斉藤にビックリされながら2人は教室に向かって行った。
「いいなぁ」
そんな2人を私と同じようにボーっと見つめていた絵里は
「白木って彼氏だとあんなに甘くなるんだね!普段は女子に冷たいのに!」
そう呟いた。
からかいながらも彼女を凄く大事にしている斉藤と
人付き合いの広さと人の良さは誰にも負けない柳下と
いつもひとりで彼女を決して作らない白木と・・・
3人はいつも一緒にいる訳ではないけど
適度な距離感がまたクールでカッコいいと女子の間で憧れだった。
「そうだね・・・」
後姿を見送って
これが成田先輩だったらな、なんて考える。
「ほら。私たちも遅れちゃうよ」
「急ごう」
そう返すのが精いっぱいだった。
ジリジリと暑い太陽はまだ夏休み前だというのにすでに真夏で
構内はクーラーがかなり効いていた。
朝の天気予報を見て、真夏日の気温予報に今年買ったノースリーブにした。
女の子たちは一様に夏服になって
カラフルな色どりで薄着になっていた。
講義中に白木からそっと来たメールはこの講義が終わったら食堂で待ってるから、という
いかにも彼氏らしいメールで
そこまでするのか、とため息が出た。