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恋のばんそうこう
第4章 か
あれから、白木とは構内で会ったり、帰りにご飯を食べたり
彼女らしいポジションを過ごしている。

そもそも白木が私に彼女のダミーを持ちかけたのは
斉藤や柳下を納得させるためで
斉藤は桃花ちゃんのはしゃぎっぷりも手伝って
結構信じてくれたようだし、後は柳下だけだと思う。

夏を過ぎたら私の役もフェードアウトかな~
ちょっとさみしいと思うのは私だけ?

そんな時、テスト明けに白木たちのサークルのBBQに
桃花ちゃんに誘われた。

「綾香さんも一緒にいかがですか?」

桃花ちゃんも同じサークルらしく
是非!と誘われたけど、白木がどうもいい顔をしなかった。

「なんで?私が行かないと斉藤が疑うんじゃない?」

「綾香は何で行きたいの?」

何でって・・・
「斉藤と柳下を納得させるため・・・」
「柳下はサークルも違うし、今回は来なくても大丈夫だ」

なんなの?

ここのところ、過剰なぐらい彼女アピールしてきたのに。

「行くから!」
「何、意地張ってんの?」

意地じゃないよ!

白木だって、何来させないようにしてんの?

「私が行っちゃまずいもんでもあるの?」
「ないよ・・・」

あ!もしかして
「乃恵も来る?」
乃恵に、必要以上に私と一緒にいるところを見せたくないとか?

「来ないよ。乃恵ちゃんはサークル違うしな」

そっか・・・

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