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恋のばんそうこう
第4章 か
「・・・・いい」
「あ?訳わかんないオンナだな。
成田さんと話したいなら行って来い」
私は白木の腰から手を離した。
白木はピクっと分からない程度に腰を揺らした。
その後、ゆっくりと再び、ジーンズのベルトループに指をひっかける。
「ココにいる」
「・・・そーか」
「うん」
「その指、ずっとそこに引っかけとけ」
「うん・・・」
白木はそれ以上なにも言わなくて。
私もそれ以上何も言わなくて。
でもジーンズに引っかけた私の指だけがドキドキしていた。
腰に手を回す、本気の付き合いじゃないのは二人とも分かっている事で
でも、白木のベルトループに指をひっかけられるのは私だけ。
その役が、なんだか特別なものに思えて
私はこの指を外すもんかと、ぎゅっとループを握った。
楽しそうな成田先輩の声は
私の耳には入ってこなくて
暑い気温と、熱い鉄板の温度で
私の指は汗ばんでいた。
成田先輩と里香さんはお似合いだ。
確かに大失恋なんだけど・・・
今は、見ていて涙が流れる程じゃない。
「結局アイドルと同じ、だったのかなぁ」
「あ?なんか言ったか?」
「ううん。暑いね、って」
「だな」
その後、白木は斉藤を呼んで焼き係を代わってもらった。
「あ?訳わかんないオンナだな。
成田さんと話したいなら行って来い」
私は白木の腰から手を離した。
白木はピクっと分からない程度に腰を揺らした。
その後、ゆっくりと再び、ジーンズのベルトループに指をひっかける。
「ココにいる」
「・・・そーか」
「うん」
「その指、ずっとそこに引っかけとけ」
「うん・・・」
白木はそれ以上なにも言わなくて。
私もそれ以上何も言わなくて。
でもジーンズに引っかけた私の指だけがドキドキしていた。
腰に手を回す、本気の付き合いじゃないのは二人とも分かっている事で
でも、白木のベルトループに指をひっかけられるのは私だけ。
その役が、なんだか特別なものに思えて
私はこの指を外すもんかと、ぎゅっとループを握った。
楽しそうな成田先輩の声は
私の耳には入ってこなくて
暑い気温と、熱い鉄板の温度で
私の指は汗ばんでいた。
成田先輩と里香さんはお似合いだ。
確かに大失恋なんだけど・・・
今は、見ていて涙が流れる程じゃない。
「結局アイドルと同じ、だったのかなぁ」
「あ?なんか言ったか?」
「ううん。暑いね、って」
「だな」
その後、白木は斉藤を呼んで焼き係を代わってもらった。