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私の欠けているところ
第9章 だから俺はその地獄から抜け出したくて


「おいおい、
具合悪いって二日酔いか?」


翌日
昼から出勤した俺は
矢部さんに
嫌味を言われていた


「あー…ほんと…すみません」


「給湯室行ってこい」


「え?」


「医務室に行くほどでもねーだろ?
給湯室に胃薬とか
栄養ドリンクとかあるから
もらってこい」


「あ…はい」


二日酔いで遅刻とか
俺はそんなことをしたのは
初めてだった

それなのに
いつも怖い矢部さんは
妙に優しかった

二日酔いの理由が
時のことだと
察してたんだろうな…


それから俺は
すぐに給湯室に向かった

とにかく
頭が痛くて気持ち悪い
どんな不味い薬でも
飲みたい気分だった


「失礼しまーす」

………


誰も…いない?


俺は
返事のない給湯室の中に入り
勝手に冷蔵庫を開けた

そこには
栄養ドリンクが並んでいたが
薬らしきものはなかった


やべー

薬の場所
わかんね…


とりあえず栄養ドリンクを
一本取り出して
俺は薬を探すことにした

まずは
引き出しがいくつもある
食器棚をあさり
見つからなくて
次は流しの下を覗いていた


そのとき

「失礼しまーす」

という声が聞こえた


あ…この声…


聞き覚えのある
その声に驚き
返事もしないまま
急いで後ろを振り返ると

そこには

驚いた顔の時が
立ち尽くしていた


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