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私の欠けているところ
第16章 そして俺達は今…(最終章)
俺と時は
付き合うようになって
数ヶ月か経つ
もちろん
仲良くやっているけど
正直
うまく
いかないこともある
あの時
時は俺に言っていた
私の重さは
普通じゃないと
でも俺は
時に愛情を注げばそれで大丈夫だ
そう思っていた
だけど
それはそんなに
簡単なことじゃなかったんだ
時は
俺をすごく愛してくれた
でも
それ以上に
時は俺がいなくなる恐怖に
かられるようになっていったんだ
愛してるし
愛されてる
分かってるはずなのに
「もしも居なくなったら…」
という恐怖が
時を苦しめるらしい
幼少期に
愛されることが少なかった
時の独特の感情だ
毎日では
ないんだけど
俺から
少しも離れることが
できなくなったり
異常なくらい
身体をもとめたり
子供のように甘えたり
眠れなかったり
食べられなかったり……
そんなことを
繰り返すように
なってしまったんだ