この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
無修正
第2章 お誕生日
涼は、欲望を満たすとさっさと帰ってしまった。投げ出された父からのプレゼントの紙袋は、泥で汚れていた。

私はそれを拾い上げ歩き出した。ぐちゅぐちゅと濡れた靴が歩くたびに音を立てた。家までの10分がとても長く感じた。

私は壊れた心を必死に掻き集めようとしたが、それは粉々に砕け散っていて、元に戻す事が出来ない。解放されて、ホッとしたはずなのに、涙は一滴も出ない。

身体の感覚は鈍感になって、まるで透明なバリアが私の周りにある様だ。

スカートが揺れるたびに、尿と饐えた香りが立ち昇ってきた。家に着くと、母は居なかった。私は靴下を脱ぎ靴を持って洋服のまま、浴室へと行った。

キュッとハンドルを捻り湯を出すと、私は服のままシャワーを浴びた。足元から白い塊がつるりと排水溝へ流れて落ちていく。

「お誕生日 おめでとう」

私はそれを見ながら、呟いた。
/37ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ