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第3章 立場

だから梨紗子はいつも気をつけて過ごしていた

頭が良いのを自慢しないように

運動神経が良いのを自慢しないように

スタイル良い、可愛らしいのを自覚しないように

嫉妬

妬み

優劣順位

目立ち過ぎず

そんな感情を梨紗子に向けさせないように上手く使い分けて立ち回っていた

頭が良いのは自慢せずにノートを貸したり、教えてあげたり

運動神経が良いのは自慢せずにアシスト、フォローに回ったり

スタイル良い、可愛らしいは認めずに自分を下げつつ周りを褒めるように

一番は男子とは仲良くなり過ぎないように
適度な距離をとって接するように気をつけていた

恋心…

誰が誰を好きになるかわからない

自分の好きな男子が少しでも他の女子と仲良くしているだけで標的になりやすい

その時の女子間での反応は凄まじく鋭く反感を
買い見る目が一気に変わりやすいからだった