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imitation
第12章 12
季節も変わりました

互いに連絡することも無くなりました、たまに私も思い出す程度

担当医を変えて、その日に限って混み混みの状態

夕方になってしまい、やっと会計となり、下りのエスカレーターに乗りました

大きな病院のため、すべて分散化してるからです

すると見馴れた姿が上りのエレベーターから見えたので、私は視線をそらして、そのまま1階まで行き、会計を済ませようと外に出ました

「無視しなくていいんじゃないの?」

聞き覚えのある声

そのまま無視をして…と思いましたが、声のする方を向いてしまいました

わざとらしい雑談をして、「後でメールする」と言って、先生はまた院内に戻って行きました

夜になり、かなり遅い時間になりメールがきました

「日が当直明けだから、お茶でもしよう」

それだけでした

返事をしたくても相変わらずの着信拒否、私はその日の昼近くに迎えに行きました

ドラマでは仮眠をしてる光景がありますが、実際は眠ることは許されず、忙しい時は忙しい、暇な時は暇なのが現状のようです

私の車に乗り込んだ時は無精ヒゲ、目が充血、これはかなり忙しかったんだ_と私にも分かります

行きつけのカフェに行き、彼は放心してました

「話が無いなら、駅まで送るよ」

「あるよ 話がしたい」

喧嘩は幾度もしたので、そういうことも馴れてました

互いに言いたいことを言って完全に終わった_と思えた時、「信じてもらえないと思うけど、心も身体も一致したのは君が最初だから ヤンチャも含めて抱いた女はたくさん居るけど、君が最初だし、おそらく最後だと思う_ imitation=イミテーションじゃない」と言ってきました

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