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金曜日
第21章 展示会
『俺、格好いいの?』
ニヤニヤしながら私を見る
「あっ、一般的に見てっていうか、、、か、格好いいと思うけど、、、」
『あかりに言われるのは嫌じゃないなー(笑)俺、2番目じゃなかったっけ?(笑)』
「も、森さんには上野先輩がいるし、、、」
『じゃあ、今のあかりの1番は誰?(笑)』
「しょ、、、もう!言わない!」
『あはははっ、いいよ、後で言わせる!絶対!』
ニヤッと笑い、私の頬を撫でる
半分くらい食べて、もうお腹いっぱい
『もう、ごちそうさま?』
「うん、お腹いっぱい!残りはおにぎりにでもしておくかな?」
『そうだね、冷凍しておくよ』
翔大さんがラップを持ってきて小さなおにぎりを3個作った
大きな手で器用に小さなおにぎりを作る姿に微笑んでいると
『あかり、何ニヤついてるの?(笑)』
「だって、大きなおにぎりが出来ると思ったんだもん(笑)」
『あかりサイズだよ、あかりサイズ!(笑)』
私は釜飯の器を洗いながら
「ねぇ、展示会に来る大手って、どこ?」
『おっ?あかりも気になるの?』
「も?って、誰か同じ質問したの?」
『いやいや、大竹達が騒いでたから(笑)』
「大竹さん達?なんで?」
『俺が取っ掛かりを作ればあっちにも入り込める隙を貰えると思ってんじゃない?』
「えっ?そんな大手なの?」
『ふふんっ、なんと!』
「な、なんと?」
『なんと!』
「なんと?」
『な、な、な、なんと!』
「もー、教えてよー!」
『あははは、三栄百貨店だよ!』
「えーーーっ!三栄?す、凄いじゃん!」
『マジ、苦労したんだから、ここまでくるの!絶対、契約に持ち込むから!』
そう話す翔大さんは、凄く強い目で窓の外の夜景を見つめる
こういう翔大さんが好きだなぁ、なんて後ろ姿を見つめていた