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金曜日
第22章 展示会で思わぬ事態
『ごめん、あかり、ちょっといじわるだったな』
そう言って、ベッドに座り私の髪を撫でて
『完全にやきもちだ、あいつがあかりの初めての相手だって、直感的に感じて、夕方から仕事にならなかった』
『男ってそういう事を気にする生き物なんだよ』
『種の存続?っていうのかな、あかりに対してだけだけど』
『あいつにあかりは俺のものだって、マウント取っちゃったし(笑)』
『俺、焦ってんのかな?』
『あーっ、情けねーっ』
起き上がった私の肩にもたれ掛かり
『あかり、ホントにごめん』
翔大さんは繰り返しごめんと言った
私は一呼吸置いて
「翔大さん、聞いて下さい」
「翔大さんの勘は当たりです。雄太くんは初めての相手です。」
「あの頃は好奇心だけでそういう事になっちゃって、痛いだけで何も感じなかった」
「今は私、翔大さんを愛してるの、雄太くんの事はなんとも思ってないよ」
「何の感情もないよ」
「時間は巻き戻せないから、私の身体は元には戻せないから、、、」
「今は、、、しょうた、、さんが、、、好きなのに、、、」
涙ぐむ私を抱き寄せて
『ごめん、あかりを泣かせたくて言ったんじゃないから、ごめん』
「うん、わかってる、、ごめん、、、」
『俺も、ごめん、』
そう言うと優しいキスをくれた