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金曜日
第4章 きっかけ 3
『こんなこと、頼めるのお前くらいかと。』
いやいや、
頼まれたからって、
はいそうですかって、
伝票みたいにこなせることじゃないしー!
「はぁ?本気で言ってるの?」
私は睨みつけて、怒鳴ってた。
「さっきのキスだって、なんなの?もう!」
さらに興奮しながら、叫んでた。
『あっ、あれは、なんか勢い?』
『ってか、お前の意外な顔見て、つい。』
「ついって!ついでキスするのおかしいじゃん?」
『や、あんまり見ない顔してたから、つい。』
「だから、ついって!わけわかんない!」
「そうやって、イケメンだから許されると思ってるのがイヤっ!」
「夕飯は御馳走様でした!でも、あとは無かったことに!帰る!」
繋いでた手を振り離して、私は小走りで地下鉄に入っていった。