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金曜日
第2章 きっかけ 1
『ここからピックアップして、値札これな!』
もう4年目の私は指示を聞いて作業開始。
後輩達はさらに指示を細かく出して貰わないと何して良いのかわからない様子。
『あー、佐藤ー、お前が教えろー!』
ぶっきらぼうな言い方で私に教えろって。
いいけど、あなたに教え貰いたかったのにって顔されるの私嫌なのに!
「佐藤先輩、大城さんと仲良いですよね?」
「いいなー、あんなイケメンと仲良し!」
「営業と事務員は伝票のやり取り以外の接点ないもんね。」
「私もあんなイケメン同期が欲しかったー。」
後輩達はそれぞれ値札付けを手伝いながら、おしゃべりが止まらない。
私だって同期ってだけで、特別に仲良いわけでもないんだけど。
口の聞き方が同期だから年上だけどタメ口なので、仲良しと思われてる。