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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第9章 夢でも
 けれど、二人とも万が一には、これが最後の朝になるやもしれぬと知っている。






 だからこそ、取り乱さず泣いたりすまいとオクチョンは決めていた。何事もなかったように、また明日逢えると思えるくらい自然に別れよう。



 それに、オクチョンは悟ったのだ。昨日、ここに来たときの彼の顔は苦悩に満ちていた。後宮を出るようにと告げたその瞬間、宣告されるオクチョンより宣告するスンの方が苦しそうだった。
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