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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第10章 花と蝶の居場所
 思えば、大王大妃は最初から不思議な力を感じさせる女性であった。



「お疲れになったのであろう、よく眠っておいでだ」





 オクチョンは控えの間に待機するコン尚宮に小声で告げ、気になるから明日もまたお見舞いに伺いたいと伝えて大王大妃殿を辞した。
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