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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
 やってくるあちらは先輩である。後宮内においては上下関係についてもはっきりしている。下の者は絶対に上の者に口答えなど許されない。




 オクチョンとミニョンは二人とも膳のものの乗った小卓を抱えたまま、廊下の脇に身を寄せた。先輩たちに道を譲ったのだ。






 彼女らは笑顔一つ見せるわけでもなく、肩をそびやかして二人の前を通り過ぎた。まさに、後輩は道を譲って当然という態度である。
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