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第20章 宿命の対決

　旗頭に戴いたオクチョンの降格をきっかけに、南人の勢力は朝廷から一掃され、代わって再び西人が権力を握ることになる。






　宮殿の桜が散る頃、仁顕王后が謹慎生活を送っていた実家から宮殿に戻った。実に四年ぶりの帰還である。仁顕王后の優しい人柄を忘れず、慕い続けていた女官たちは皆、地面に伏して嬉し涙に暮れた。四年前、王妃が出てゆくときに流した涙は哀しみによるものであったが、今度は同じ涙でも違う。