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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 スンが書いたにしては、あまり上手い字とはいえないのが少し解せなかった。手紙の字はいかにも走り書きしたような、拙い字であったからだ。オクチョンはスンの手蹟を実際に眼にしたことはないが、王族の男性なら、もう少し教養がありそうな気もする。






 けれど、面立ちが美しいのと手蹟が綺麗なのは関係ないし、王族すべてが字が上手いとも限らないだろう。
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