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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 どこまでもお人好しのオクチョンは、セギョンの言葉をあっさりと信じた。その時、もう少し冷静になっていれば、セギョンの双眸が意地悪く様子を窺っていたのに気づいていたはずだ。






 セギョンは菓子を食べ終えると、引き止めるまもなく室を出ていった。まるでオクチョンから少しでも早く逃げたいとでもいうようなその態度にも、不信感はあったのだが―。
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