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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
「ああっ」



 悲鳴だけ残し、オクチョンの華奢な身体はそのまま蓮池に向かって落ちていった。



 オクチョンは水の中でもがいた。運動は得意だが、泳ぐのは昔から苦手だった。




 五歳の頃、近所の子どもたちと郊外の川まで泳ぎにゆき、溺れかけたことが今も苦手な記憶となっている。以来、川には怖くて入れなくなった。
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