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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 短い階を昇り、両開きの殿舎の扉を開けた途端、桶を逆さまにしたような勢いで何か生暖かいものが降ってきた。



―っ、これは何?




 震えながら自らの手足や衣服を見た瞬間、彼女は絶叫した。




 女官の制服が、いや服だけでなく頭から身体中から鮮血がしたたり落ちている。
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