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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 しかし、それだけでは足りず、コン尚宮は女官に命じて更に花の香油をオクチョンの肌に丹念にすり込ませた。夜具に腹ばいになったオクチョンは一糸纏わぬ生まれたままの姿で、女官たちが香油を手のひらで直接塗り込んでゆくのだ。





 洗い上げた漆黒の髪にも同様に香油が振りかけられ、甘い花の香りがオクチョンの全身から立ち上ってくるようだ。
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