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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
スンの美貌もうっすらと上気している。美しい男だけに、長い前髪がはらりと額に落ちた様は凄艶ともいえる色香を放っている。女が漂わせる色香とはまた別の類のものだ。
この時、オクチョンは男性にも色香があるのだと知った。それにしても、スンも彼女と同様、純白の夜着姿だが、薄い夜着は頼りないほど生地が薄く、肌の色どころか身体の線まで透けて見えている。オクチョンは眼のやり場に困り、狼狽えて視線を逸らそうとして、ハッとした。