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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
「あのね」




 彼女は顔を真っ赤にした。






「こんなことを言うのは、はしたないと思うんだけど、スンに触れられると身体が熱くなるの。今夜だけではなく、最初に逢ったときから。ちょっと触れられただけでも鼓動が速くなって顔が熱くなるのに、こんなにたくさん触れられたら、どうなるのかと思うと少し怖くて」
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