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第13章 お城…



正直…、疲れてると自分で思う。

何もしてないのに…。

学校じゃ、大人しい優等生を演じている。

目立つ事は避ける。

1度、目立てば涼ちゃんの事で更に目立つ事になる。

小学校でも中学校でも本田 涼二に一番親しい女の子という扱いを散々受けて来た。

その環境から逃げる為にこの学校に来たのだから私は目立たない地味な子を演じる。

そんな疲れる生活を繰り返している自分にふと疑問を持つ。

退屈が嫌だと言いながら本当は退屈な人生がやりたいんじゃないの?

自分の道に迷子になる。

つくづく私って方向音痴だと思う。


「理梨ちゃん…、明日…、大丈夫?」


不安そうな咲良ちゃんが私の顔を覗き込む。


「うん…。」


明日から2日間のボランティア…。

それが終われば涼ちゃんの調整期間に入る。

頭の中は自分のスケジュールよりも涼ちゃんのスケジュールでいっぱいになる。

涼ちゃんが居ないと生きていけない私になっている。

なんとなく背中に悪寒がした。






ボランティアの朝…。

制服を着ていつものバスに乗る。

学校前のバス停を過ぎて2つ目のバス停でバスを降りて少し歩くと教会が見えて来る。

うちの学校の母体になる教会…。

教会の先には付属幼稚園と付属小学校…。

その教会でのボランティアが課せられる付属高校には付属中学校も存在する。

短大はもう少し手前の商店街の先にある。

だから、この町はこの教会で成り立っていると言っても過言じゃない。

田舎街の一画にある教会町…。

その教会で年に数回のバザーがある。

バザーと言っても午前中だけ…。

明日は日曜学校と礼拝もあるから大したバザーじゃない。

誰でも参加出来るバザーで売り上げは教会に寄付して下さいね的なバザーだ。


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