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VERTEX
第24章 役立たず…



霧島さんは篠原さんと順番にスポンサーさんへと頭を下げていた。

私と涼ちゃんは会長さんと何人かのスポンサーさんの前に行く。


「彼女は?」


ほぼ毎回、私の事を聞かれる。


「うちのRYOJIが戦う理由ですよ。」


会長さんがそんな言い方をする。

スポンサーさんが笑って涼ちゃんに


「おめでとう…、次の試合も期待してますよ。」


と普通に言ってくれる。


「ありがとうございます…。」


涼ちゃんは余計な事は言わずに頭だけを下げる。

私も涼ちゃんと同じように慌てて頭を下げる。

意外と私と涼ちゃんの関係をとやかく言う人が居ないのだとホッとする。


「社長…。」


会長さんがうちのお父さんくらいの男の人に声をかける。

その人の隣りには寄り添うように和美さんが居る。


「ああ、内山田会長さん…、霧島君は残念だったけど、RYOJI君がやってくれたから一安心ですね。」


VERTEXの主催者でVERTEXのトップである葛城社長が会長さんと話をする。

涼ちゃんの手に力が篭って私の手を強く握る。


「彼女が…、幸村さん?」


社長が私の確認をする。


「はい…。」


涼ちゃんは短くだけ答える。


「そうか…、だけど公にはまだ出来ない。それに…。」


社長が私の方に向き直す。


「Gグループの社長令嬢の同級生なんだって?令嬢からの問い合わせで少し困った事になっている。」


こんなところで咲良ちゃんの事を持ち出されるとは思いもしなかった。


「その先の説明は私が…。」


和美さんが私の方に近付いた。


「同級生なら…、ご令嬢がタレント活動をしようとしているのは知ってたかしら?」

「咲良ちゃんがですか!?」

「知らなかったのね。」


和美さんも驚いた顔をする。


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