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また何処かで会いましょう
第1章 珈琲の香りに誘われて
……隣の席にもお客が座ってる。
黒のキャップを深く被っていて顔は見えないけど、男だよね……?
白のTシャツにボロボロに破れたスキニージーンズ、NIKEのスニーカー。
若そう。
というかこの人、貧乏なのかな……。
こんな破れたジーンズ履いて……。
可哀想。
「ご注文お決まりでしたらお声掛けください」
「あ、はい!あ、え、えっと!珈琲ください!」
隣のお客を横目で見ているとマスターがいつの間にか傍に立っていて、焦りながら注文した。