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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第8章 貴方は誰ですか?
アイツ頭おかしくなった。
俺は病室を出てドアを閉めた。
すると・・・。
「湊君・・・・・」
・・・・・・・。
美晴ちゃんが泣きはらした目で俺を見て・・・立っていた。
喫煙スペースがある中庭で・・・俺と美晴ちゃんはベンチに腰掛けた。
美晴ちゃんはバックからアイコスを出し・・・口に咥えた。
・・・・・・。
「さっき、・・・龍に会った・・・(笑)アイツ一時的にちょっと頭おかしくなってるだけだから・・・。」
俺がそう言うと・・・美晴ちゃんは憔悴しきった顔で・・・。
煙を吐きながら・・・。
「私の事・・・わからないみたいで・・・・。」
・・・・・・。
「バカなんだよ・・・(笑)大丈夫・・・きっと直ぐに思い出す・・・。」
美晴ちゃんはボ~―っとしたまま・・・。
「不倫してしまった・・・罰なのかな・・・。」
・・・・・・。
「龍は・・・私を本当に・・・思い出してくれるのかな・・・。」
ポロッと涙を流す・・・美晴ちゃん・・・。
龍・・・。
マジで・・・。
タイミングが悪すぎるぜ。
俺は美晴ちゃんの手を握って・・・。
「俺・・・味方だから・・・・(笑)辛くなったら直ぐに電話して?」
・・・・・・・。