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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第19章 出て行く女、思い出せない男





龍said



美晴ちゃんが・・・出て行く・・・。


美晴ちゃんが籠を脱衣所の方に置いてきて仕事の準備を始めるのを目で追った。



いやいや・・・このまま出て行かせるわけにはいかない・・・。


美晴ちゃん・・・。


俺は洗面台で髪を結っている美晴ちゃんの方に行き・・鏡越しに彼女を見つめた。



美晴ちゃんは俺とは目を合わせないようにして髪をピンで留めていく。



「美晴ちゃん、・・・あのさ、もう少し俺に時間をくれないかな?あの・・・」



俺がそう言うと彼女は少し笑って・・・。



「多分・・・思い出すとかそういう問題じゃなくて・・・・(笑)」


・・・・・。


「気持ちがあるのか無いのか・・・一回離れて何もない状態にした方が・・・良い気がするの・・・・。」



・・・・・・・。



一回リセットし・・・。



何もなかった事に・・・。






美晴ちゃんは髪をセットし・・・俺を見ずブラシなどを終って・・・。



「一回離れたら・・・本当の気持ちが分かるかもしれないし・・・。」



本当の気持ち・・・???



「もしかしたら・・・他に良いと思う人も・・・居るのかもしれないじゃない・・・・。」



他に・・・。








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