この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第36章 ずっと一緒に居てください
7月
あ・・・。
今日も雨か・・・。
梅雨時期だし・・・仕方ないか・・・・。
熱海は今日も雨・・・。
携帯を見ると・・・。
1件のライン。
「幸ちゃーーんッ・・・女将さんが朝礼やるッて~・・・・」
私は携帯を着物の帯に挟み・・・。
「はぁ~いッ!!!!」
今日も雨・・・。
貴方は毎日ラインをくれるし・・・夜は電話をくれる。
あの1週間泊まりに来た日以来・・・。
逢えていないけど、・・・私は貴方が大好きです。
早く逢いたい・・・。
手を前掛けで拭きながら旅館の中に入り・・・。
お客様が全てチェックアウトした後の旅館の中の大広間に集まると・・・。
仲居頭の花さんと美代子さん悦子さん舞ちゃんが居て・・・。
調理場担当の人と・・・三郎さんと女将さん受付担当の省吾君・・・。
そして・・・
大女将と・・・社長・・・・。
大女将と社長が来るなんて珍しいわね・・・。
と、美代子さんと悦子さんがコソコソ・・・(笑)
私はそんなコソコソ話す二人の横に立ち・・・・。
「何かあったんですかね・・・(笑)」
そう言って何も考えず正面に立つ大女将と社長を眺めた・・・・。