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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第36章 ずっと一緒に居てください
「うちの旅館はここ最近業績が厳しく・・・地震で補修が必要な旧館がそのままの為お客様が減る一方・・・銀行にも頭を下げたが融資をしてもらえる見込みは難しく・・・」
社長が坦々と話し出した・・・。
そっか・・・。
やっぱり銀行は・・・融資してくれないんだ。
熱海も一時寂れて、でも最近またお客様が増えている中・・・海沿いに立つお洒落なホテルは人気があるけどうちみたいな古い宿は昔からのお客様や大人のお客様が来て下さらないと厳しい・・・。
しかし何年か前にあった地震で旧館が少し傾き、旧館を閉めざるを得ない状況に・・・。
すると、毎年来てくださっていた政治家の先生や大病院の院長さん・・・御贔屓にして頂いていた方々が・・・・ぱったりと来なくなってしまったのだ・・・。
後は・・・この旅館の後継ぎ・・・。
女将さんと三郎さんにはお子さんが居ない・・・。
女将をやってくれる方を募集したが、古い旅館だからか応募はなく・・・・。
このまま女将さんの代で終わってしまうのか・・・・。
続いたとしても・・・旧館の工事をし再開させない事には・・・・厳しい・・・。
でもそれには多額の費用が掛かる・・・。