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第1章 別れようよ

ずっと圭一が１番で私は２番、そんな思いが頭から離れないみのり

男の友情と彼女的存在の私を比べることはあまりにも陳腐だと思う

だけど、ここ２年余り、私の中で私の存在って何？って考えてしまう自分がいる


30を前に、雄との交際は14年
圭一は一度結婚に失敗している
その時雄は、自分の店に来る客が１番で家族を２番にしてしまっていることに気がつかなかったのがまずかったんだな、って言った。

雄は気づいているんだろうか、私も２番なんだよって。

圭がサーファーの溜まり場として作ったスナックブルーウェーブはたちまち繁盛店になった。薄利多売の小さなスナックは年中無休でがむしゃらに頑張らなければ、利は薄い。
必然的に家族は後まわしになるのも否めない。

そんな圭の店に週一くらいで雄も通っていて、でも私達が二人で過ごす時間もしっかりあったのは２年くらい前まで。
いつの間にか私達は疎遠になっていた。