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M女の幸せ
第6章 移動
どれくらい眠ったろうか。
ご主人様はもう起きている。
逝き続けて疲れきった体は少しばかり回復している。

「おはよう。よく寝てたね。ご飯にしない?」

確かにお腹も空いてきた。時計は19時15分を指している。
ご主人様はきつねうどんと野菜炒めを、私はオムライスを注文した。当たり外れのあるホテルの食事だが、ここのホテルは当たりだ。少しケチャップが多いが、食べれる。食べ終えた頃には20時近くになっていた。
これからどうするのかは聞いていない。でも眠るのには早いし、まだ何かご主人様は企んでいるだろう。

「出よか」

私の家に来るのだろうか。わからないが、他に行くところは浮かばない。下着をつけ、服を着て、荷物をまとめる。部屋に散乱していたエログッズもスーツケースに収めていく。部屋はなんとか入ってきた時と同じ状況になった。潮の湖を除いて。

「どこに行くの?」

「初めてのとこ。きっと楽しいよ。」

ご主人様はナビをセットしているが、地図上にめぼしいものはない。15分ほどで到着予定の、閑散とした場所だ。

「ハプニングバーに行くんだ。気になってたでしょ?」

確かに気にはなっていた。LINEで話したこともあった。変態たちが集まり、初対面でも話が合えばエッチもできるバー、くらいのイメージしかないが、うまくいけば複数プレイができることに興味がある。
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