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少女と男の奇妙な同居生活
第2章 はじまり

冷や汗とか、涙とか
汗とか
戸惑いと恐怖と絶望でパニックだったわたしは必死に逃げようとドアノブを何度も回した。
その間も男はベッドに腰掛け不敵に笑っていた。
動揺も、何もない。わたしを見下した冷めた笑みを浮かべて。
わたしが諦めてそこに座り込むと
立ち上がってこちらへ歩み寄る。
「ほら。
汗と涙でグシャグシャじゃん。
おいで。
怖がらせてごめんな。
一緒に休もう。
シャワー入る?」
「こわい。嫌だ!触らないで!」
「お前が飽きるまでそうしてなよ。
俺はお前が自分からここに来るのを待ってるよ
いつまでもそこに座ってたって
何もならない。
まぁ好きなだけどうぞ」
男はわたしから離れると再びベッドに腰掛けて
わたしを無視してゴロゴロし始めた。

