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逆転満塁ホームラン!
第17章 不器用なアナタ
いつの日か、彼が私にしたように……今度は私が彼にしてみる。
両手で頬を触って、照れてるからなのか何なのか今直ぐにでも反らしたそうな瞳をガッチリと捉えた。
「こんなアタシを好きになってくれてありがとう。」
「不器用ながら一生懸命愛してくれてありがとう。」
「日本一、連れてってくれる?」
精一杯の愛情に、精一杯の格好付けた言葉で答えてみる。
恥ずかしそうに笑った天草は『当たり前やろ。』と、たった一言そう言うと私をお姫様抱っこして、寝室に運んだ。
………その日の夜はとてもとても長かったけど、満足と幸福に溢れるモノだったのは言うまでもないだろう。