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サイドストーリー9
第7章 花火大会☆リクエスト
「へぇ。懐かしい。その浴衣を着たおふくろと俺の小さい頃の写真がどこかにあったはず」
「わ!見たい!」
「探してやるよ」
「響子が着てくれて、ばあちゃんも、喜んでる」
そう言った豪は日焼けしてがっしりした身体に浴衣が良く似合ってる。
前が少しはだけて、やけに色っぽい。
この浴衣はおばあさんが豪のために縫った浴衣だ。
「私より色っぽい・・・」
ちょっと拗ねてそう言えば
「何言ってんだよ」
そういって、私の胸元に手を入れようとする。
「もう!」
おいたする手をパチンと叩いて
「奏くん達も来るんだから。いい子にしてて」
「はいはい」
痛くない癖に痛そうに手首を振った。
「こんばんは」
ガラッと引き戸を開けたその先には、同じく浴衣姿の奏くんと茜ちゃんがいて。
茜ちゃんは初めてのこの土地に戸惑いながらも嬉しそうに下駄を鳴らしていた。
「奏くんのお母さんが私にも浴衣を用意してくれていて」
あぁ、上手く行ったんだ。
奏くんとお母さんはピアノの事でギクシャクした関係で
そのまま海外留学をしてしまった奏くんは、やっと数年振りかでお母さんに会いに来た。
「わ!見たい!」
「探してやるよ」
「響子が着てくれて、ばあちゃんも、喜んでる」
そう言った豪は日焼けしてがっしりした身体に浴衣が良く似合ってる。
前が少しはだけて、やけに色っぽい。
この浴衣はおばあさんが豪のために縫った浴衣だ。
「私より色っぽい・・・」
ちょっと拗ねてそう言えば
「何言ってんだよ」
そういって、私の胸元に手を入れようとする。
「もう!」
おいたする手をパチンと叩いて
「奏くん達も来るんだから。いい子にしてて」
「はいはい」
痛くない癖に痛そうに手首を振った。
「こんばんは」
ガラッと引き戸を開けたその先には、同じく浴衣姿の奏くんと茜ちゃんがいて。
茜ちゃんは初めてのこの土地に戸惑いながらも嬉しそうに下駄を鳴らしていた。
「奏くんのお母さんが私にも浴衣を用意してくれていて」
あぁ、上手く行ったんだ。
奏くんとお母さんはピアノの事でギクシャクした関係で
そのまま海外留学をしてしまった奏くんは、やっと数年振りかでお母さんに会いに来た。