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第6章 【芳 side】２

ちょこんとベッドに腰かけた先輩の姿に、私は言葉を失った。

「ぼ、僕としては上手く化けたと思うんだけど…やっぱり変かな？」

化けるとか、変とか、そんなレベルじゃない。
目の前にいる人物は、どこからどう見ても完全無欠の美少女で、声を聞いて少しハスキーだなと感じても性別を疑うまでには至らない。

ここが先輩の家で、お姉さんに案内されたのでなければ部屋を間違えたのかと思ってしまっただろう。