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官能的大恋愛
第17章 ヤキモチオナニー
やっとこさ注文して、二人で白湯拉麺をすする。

「ナガチャン、最新作見タヨ。ヨカッタヨォ!凄ク、ヨカッタヨォ!」

店主は真面目にナガタッチの肩に手を置いて、話す。

「本当にぃ?有り難うね」

「エッチDVDノ時代劇モン、初メテ見タヨ。奥サント、ナガチャン似合ウネッテ話シテタ」

「シリーズ化するらしいから、また報告するよ。トシコッチは知ってる?」

「うん」

だって私はNagのファンなんだもん。

ネズミ小僧の役でしょ。悪どいお金持ちの屋敷の娘を、騙してエッチして骨抜きにする。屋敷の見取り図を手に入れて、大判小判を盗んで貧しい家にお金を投げるストーリー。

ちょんまげに、着物姿のナガタッチ。

確かによく、似合ってた。

すると、珍しくナガタッチのスマホが鳴る。

「いっけねぇ。トシコッチと会ってる時は、電源切っとく事にしてたのに」

明らかにナガタッチは、出る事を躊躇っていた。

「仕事柄みかも知れないでしょ?出たら?」

「いいの?」

「いいよ」

「じゃ、ちょっと外で話してくるね」

「うん…」

でも、ナガタッチが席から離れた瞬間に、チラッとスマホの液晶が見えたの。

ハッ……!

『かなえ』……!?

液晶には、そう映っていた。

女の子の名前だった事に、私の胸はすぐに痛み出した。

しばらくして戻って来たナガタッチに、私は訪ねた。

「仕事?」

「そうだよ。打ち合わせの連絡」

の、わりには凄く笑って話してたのを、私は窓越しからちゃんと見てたんだからね。

夕食後に時間が有るから、部屋に寄らないか?と誘われたけど、浮かない私は断った。
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