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官能的大恋愛
第3章 リアルな感覚を求めて
……。

うまく説明できない。

何だか変な事ばかり、難しく言ってるけど。

……。

うまい具合に無言になった時に、店員がアイスコーヒーを持ってきて、その間の沈黙はなんとか乗り切った。

ストローを紙から突き破り、グラスの中に沈めて、

「ガムシロとクリームは入れる?」

低い声で、私に聞く。

「あ、はい…」

優しい。

こんな事まで、気軽にやってくれちゃうんだ。

さすが女の扱いのうまい、AV男優だ。

ガムシロの蓋を捲る指先や、クリームの容器を掴む第二関節から曲がる指のラインだとかが…とてもエロい。

やっぱりさりげない仕草も、カッコイイ。

「俺は気分次第という事で、今回は無糖だな」

そう言って、ストローだけ入れて一口飲み込んだ。

尖った口唇、飲み込んだ時の喉仏が上下に動く。

至近距離から見ていると、更にエロさが益す。

ついつい見とれてしまう……。

「知りたい?今までの彼氏は、そういう感情論や感覚、感想は教えてはくれなかったのかな?」

「はい…」

って、言っとこう。

「…そうかぁ」

Nagは、そう呟いてまた黙ったまま、ストローで氷をガチャガチャとかき混ぜていた。

そんなどうでもいい仕草がまた、私の心臓をふわっと浮かせる。
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