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官能的大恋愛
第3章 リアルな感覚を求めて
「そういう感覚って…どういう感覚か、具体的に自分の言葉で言える?」

えぇっ!…そんな返しが返ってくるとは。

Nagは、私を真っ正面から覗き込む。

「ドキドキだとかですか?」

「官能小説家を目指すなら、先ずは官能って一体何なのか、意味を知らなきゃ。理屈や表面的なモノは二の次だよ?」

「そ、そうですよね」

「俺に相談しても、俺には君の話を聞いて答えてあげる事しか出来ないんだから。感覚は自分自身で体感しなきゃねぇ」

と、ニヤリと小馬鹿にしたように笑った。

そんなふうに鼻で笑われて、ハッキリ言ってショックだった。

……。

私ってば調子に乗り過ぎて、自分の意見をまた押し付けちゃったみたい。

だから、自分の話はやっぱり否定されちゃうから、話さない方がいいのに。

誰に話しても理解して貰えない、私の一番に聞いて貰いたい話を…。

Nagなら分かってくれるんじゃないかって…直感で思ってしまって。

でも、それは私の一方的な直感で…。

迷惑って思われたかなぁ…。

私ってば、最低だ。
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