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官能的大恋愛
第7章 エッチのプロはソフトキスが好き
Nagも、そういう印象で私の恋人になってくれたのだろうか。

「Nagさん…私の事、普通じゃないって本気で思ってくれてますか?…私、普通じゃない、あなたにだけは本当の私を、今だけじゃなく、理解してもらいたいの…」

ポロリと、思っていた事が言葉に出てしまった。

「大丈夫、大丈夫…深呼吸して…肩の力を抜いて…理解するしないに拘らないのぉ…ってか俺…そんな単純に物事判断する野郎じゃないから…」

赤信号で止まると、Nagはグラサンを外して私を見つめた。

「官能小説家を目指すために、君は今を必死で生きてて輝いてる…その輝きに共感してくれる今は一握りの俺や読者も確かに世の中には居る…誰にもその輝きを否定して、奪う権利はない…普通じゃないからこそ、違う感性で判断できるんだろ?…」

「またまたぁ…Nagさんまた、うまい事言うんだから…そういうの信用出来ないなぁ…」

全然、おだてられても…嬉しくない。

逆に不安になって、腹が立ってくる。

「ごめん、理屈こねた…」

Nagは一言だけ謝って、またグラサンを掛けた。

その下は、きっとこんな私を睨み付けてるんじゃないかと。

自分でけしかけて、嫌われてないかと臆病になっていた。

中華料理屋のNagは普通だった。

普通に食事をして、陽気なノリで会話して、時々チャチャを入れてくる中国人の店員さんと、声高らかに笑って、楽しそうだった。
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