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官能的大恋愛
第12章 嗅覚と味覚で愛を得る
「やだよ、隠す所はちゃんと隠してよ…」

思わず生唾を飲み込む。

「もしかして…照れてる?…可愛いな…トシコッチ。ほら、おいで?」

「うん…」

イタズラっぽく、私に余裕で笑いかけてくるんだから、もぉ~っ!

「ねぇ、トシコッチ…前は視覚と聴覚のお勉強したでしょ?…今回は嗅覚と味覚のお勉強…大丈夫…不安にならないで?…」

何を言ってんだ、コイツはぁ…。

囁くように甘い口調で、更に私を誘う。

「俺さぁ…さっき撮影してた時に、また倒れちゃったら、どうしようだとか思って、心配で心配でトシコッチの姿見てたらさぁ…急にドキドキしてきちゃって…」

近寄ると私の手を引っ張って、ナガタッチは自分の側に寄せた。

そして、

「俺…今までで、こんなに自分が見失いそうになるくらい、相手の事を心配した事なんて、あったのかなぁ…なんて思ったんだよね…そしたら急に、君を想い過すぎてイッちゃったんだよ?」

なんて反応したらいいのか、分かんないよ。

「…そうなんだぁ」

「で、そんな俺の大切な君に、君次第でどうにでもなってしまう俺の果実を、是非とも食べて貰いたくて…。ねぇ、もうそういう事する二人になっても…いいと思わない?」

私を恋しそうに見つめながら、少しずつ変化しはじめるナガタッチのアイツを、ナガタッチは優しくなだめる。

「知って欲しくて…俺の全てを…むしろ俺すらも知り得てない部分を…見つけて?…で、俺に…教えて?」

その言葉に、心がドキッとした。

私はもう甘い言葉をたくさん言われて、催眠術に掛けられてるみたいにトランス状態。

そのまま吸い寄せられるように、ナガタッチの頬に何度もキスをした。

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