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第28章 あの日からもう一年

「飼っていいの？」

私は声を弾ませて正人に聞いた。
正人も動物は好きだけどマンションでは
飼えないからと飼っていないらしい。

「いいんじゃないか。
俺達が家を建ててそこで飼うんだから。」


私は嬉しくなり玄関でテンション高くいると
お父さんがリビングから顔を出し

「朱里おめでとう。
ラブラドールはお父さんがブリーダーさんに頼んで
お願いしてあるから家が出来たら
どの子にするか行っておいで。」


お父さんが1枚の名刺を渡してくれて
そこにはブリーダーさんであろう人の名前と
住所が書いてあった。


夏には完成するお家に
新たな家族を迎えて生活を始められることに
幸せを感じながら誕生日を迎えられた。


またみんなに祝ってもらえてこれから1年
頑張れる気がしてきた。


素敵な誕生日を迎えた私は
また一つ歳をとったけど
こうして祝ってくれる家族がいるから
やっていけるのだろう。



「俺は今日まとめちゃったけど入籍のはないぞ？」

もうそんなのいらない。
今日これだけしてもらえたんだもん。

「その日は私が頑張るからお祝いしようね？」

正人は楽しみにしとくよ。と言ってくれた。

本当にありがとう！