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愛してるからこそ...
第4章 あとを継ぐ男
通勤途中に聞いたあの男の話。
朱里がまた行くと行っているから
俺も一緒に行くと言った。
なぜかというとあの男には何かありそうだから。
そう思った。
出勤し営業部に着くと
机の上に書類が山のようにある。
「何だこの書類の山は…」
『結城課長ー!大変ですーーー!』
小池がヒールをカツカツと言わせながら走ってくる。
そして真っ青な顔をして大声で言った。
『部長が...!辞めました!』
「は?」
『だーかーらー!部長が会社辞めちゃったんです!』
「何で?ってかそれでこの山が…」
『何か脱サラして田舎に行って
蕎麦屋するって噂があるんですー』
何を意味の分からないことを...
ってかこの書類くらい片付けて辞めろよ。
イライラしながらも書類をまとまていると
『やぁ。みんなおはよう』と社長が入ってきた。
一緒にいるのは副社長と常務と人事部長だ。
クソ忙しい時にゾロゾロ来て。
もう勘弁してくれ。俺は朝外回り行って
昼からこの書類を片付けおわるのか?
朱里と外回りにでるつもりだったのに。
すると社長は俺に近づいてきて
とんでもないことを言い始めた。