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愛してるからこそ...
第4章 あとを継ぐ男
『はーい!林です。
結城課長大丈夫ですよ!今のところ…』
「朱里から泣きながら電話があった。
すぐいくはずだからそのまま会社に戻ってこい。」
『え?そうなんですか?
あ、いたいた!何があったかは分からないですが
このまま連れて帰ります。』
「頼んだぞ林。」
俺は林との電話を切ったあと
すぐに会社用のスマホを持って
渡辺医院に電話をした。
『はい。渡辺医院です。』
「お世話になっております。〇〇医療用品の
営業部長代理の結城と申します。
あの、そちらにうちの須藤が行ってるはずなんですが…」
『あー、朱里さんならさっき急いで出ていかれましたよ。』
「あの失礼ですが今日須藤とお話があったのは?」
『大先生は今日学会で出てるから遥斗かしら。
院長の妻です。孫がお世話になります。』
きた。やっぱりあいつか。
とりあえず朱里に何があったかを聞いてから訴えてやる。
営業部に戻り会議室に電気をつけて
デスクに戻ったところ
小池にさっきのコーヒーのお礼を言った。
『いえいえ!何か課長大変そうでしたから。』
「...すまなかった。
お前渡辺医院の孫知ってるか?」
小池は頭にハテナを浮かべながら一応と答える。