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不利な恋愛
第3章 そして今に至る
綺羅が東京へ上京することが決まった。

「何年かかるか分からないが、待っててくれ。

お前もデビュー…」

「無責任なこと言うな。

俺は自分の決めた道へ進む。

別れよう。俺たち。」

「何でそんな寂しいこと言うんだよ。まだ他に…」

「しつこいな!辛いんだよ!もう。」

俺は綺羅のただのお荷物なんだよ。

そんなのは疲れた。

「名前考えてくれよ。俺のバンドで使う名前。

今は駄目かもしれないが

有名になったら絶対使う。」

「…ナキラ」

「名字から取っただけじゃん。」

「じゃあ、使うなよ。自分で決めろ。」

ホームの発車音が流れる…



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