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Restraint
第1章 始まり
ビルの外まで来て、少し先の駐車場まで歩く
「っあ」
フロントガラスに、小さな赤い丸い点が写る
ああ、またか
急いで車のドアを開けるも、車に乗る前に打たれる
サイレンサーがついているのか
エンジンをかけて、急いで車を走らせる
ズボンのポケットに手を入れて、感覚がほとんどないことに気が付く
感覚がほとんどない手で急いで電話をかける
その間、右手でハンドルを切る
「オヤジ、、、、早く、、、、、」
仕事中なのは分かってる
でも、俺にはオヤジ以外頼る人なんていない
『どうした』
「助けて、打たれた」
『どこだ?』
「事務所の近く、サイレンサーついてた
レーザーポインターで気が付いて、腕と腹やられた」
額に脂汗にじませながら片手でハンドルを握る
『いいか、そのまま家に帰れ
医者を向かわす
ごめんな、行けなくて』
「だいじょ、、、ぶ」
プップーという音と共に電話は切れ
急いでアクセルを踏み込む
簡単に言うけど、あそこまで30分かかるんだけど
感覚が無に近い手でお腹を押さえる
どうにか、なんないのかよ、、、、、
アクセルを踏み込んで、高速道路をすすんだ