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Restraint
第6章 11
「悪いな、直樹
また様子見に来るわ」
「ごめん、オヤジ
ありがとう」
礼だけ言ってリビングから見送る
「ありゃ、まだ根に持ってるな」
「一生だろうよ」
鹿野の問いに、オヤジが置いて行った煙草の紫煙をたどり、消えゆく紫煙を見ながら思い出す
春樹と俺が仲が不仲になったのは、高校3年の夏だったと思う
いつもどうり旧校舎でセックスして、掘られて感じているところを見られたのだ
ドアの隙間で見ていた、アイツと目が合った
それ以降、ああやって俺を避ける
自分の兄貴のセックスを見て、しかも、それがオトコ同士で
そりゃあ、避けたくなる