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妊活は先生と
第1章 妊活一回目
しかし、目の前の患者さんに不安を与える訳にはいきません。
平静を装いつつ、先ほど施した処置についての説明をすると、彼女は私の話を熱心に聞いていました。
そして一頻り説明が終わった後、
「先生が優しい方で良かったです。これからもよろしくお願いします」
と邪気のない顔でニコッと笑い、診察室を出て行きました。
その後ろ姿を見送りながら、私は軽い罪悪感を覚えました。
一瞬とはいえ、私を信頼してくれている彼女を視姦してしまったのですから。