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妊活は先生と
第3章 妊活N回目
そして暫くして戻って来たS子さんと合流し、駅の中のファストフード店で少し喋りました。
ここでもS子さんはTさんにべったりで、マユさんにとって苦痛の時間でしかありませんでした。
それで適当に言い繕い、早々に帰りました。
そんなマユさんに気付いていないのか、その後もS子さんは事ある毎に「三人で遊ぼうよ。Tくんの友達呼んでも良いし」と誘ってきましたが、仲の良い二人を見るのが辛くて、毎回曖昧に断り続けました。
そんな風に何も無いまま半年が過ぎ、何とかTさんを忘れられると思っていたのに、そうそう上手くは行きませんでした。
マユさんが大学の図書館でレポート用の本を探していた時の事です。
後ろから唐突に「マユちゃん!」と呼び掛けられました。
振り向くと、重そうな本を数冊、小脇に抱えたTさんが立っていました。
ここでもS子さんはTさんにべったりで、マユさんにとって苦痛の時間でしかありませんでした。
それで適当に言い繕い、早々に帰りました。
そんなマユさんに気付いていないのか、その後もS子さんは事ある毎に「三人で遊ぼうよ。Tくんの友達呼んでも良いし」と誘ってきましたが、仲の良い二人を見るのが辛くて、毎回曖昧に断り続けました。
そんな風に何も無いまま半年が過ぎ、何とかTさんを忘れられると思っていたのに、そうそう上手くは行きませんでした。
マユさんが大学の図書館でレポート用の本を探していた時の事です。
後ろから唐突に「マユちゃん!」と呼び掛けられました。
振り向くと、重そうな本を数冊、小脇に抱えたTさんが立っていました。